インターンや実務体験プログラムにご興味がありながらも、サマージョブ・プログラムの応募に疑問や不安をお持ちの方もいらっしゃると思います。 ここでは、実際にサマージョブを経験した当事務所の若手アソシエイトが当時のエピソードやサマージョブの魅力をご紹介致します。
皆様からのご応募、お待ちしております。

座談会参加者

まず、皆さんがベーカーマッケンジー(以下B&M)のサマージョブの募集を知った経緯や応募したきっかけを教えてください。

鈴木
私がロースクール3年生だった当時はサマージョブ・プログラムを実施しているのは国内大手事務所と一部の国際法律事務所のみという状況でした。ロースクール内では国内大手のインターンに行くのが主流でしたが、自分は人と違ったことを経験してみたいと思い、インターネットで検索しているうちにB&Mのホームページでサマージョブ生を募集しているのを見つけました。当時私はPFIに興味を持っていて、B&MにはPFI分野で著名な弁護士がいることを知り、それがきっかけで応募しました。
桐山
私が応募した2010年頃は、夏休みにサマージョブをするのが主流となっていて、どの事務所が募集しているかという情報はある程度ロースクール内で得ることができました。実際に募集しているのを知ったのは、ロースクール内に掲示されていたプログラム案内です。
小林
僕の場合はロースクールが比較的小規模だったのでサマージョブに参加する友人は少なかったのですが、ちょうど国際法律事務所でサマージョブをしたという先輩がいて、その方からアドバイスを頂いたことがきっかけでした。

当事務所も含めていくつの事務所でサマージョブをしましたか?

鈴木
2つです。国内法律事務所と国際法律事務所を一つずつという感じで。
小林
同じです。
桐山
私は3つです。他は国内の事務所でした。
近藤
私はB&Mのみです。国内大手の場合、実務家教員としてロースクールに教えに来ていたり、事務所訪問の機会があるので、何となく事務所の雰囲気は知ることができていたので。
鈴木
確かにそれはB&Mに応募した理由のひとつととして挙げられますよね。国内事務所の情報は周りから入ってくるのですが、B&Mに関しては大手なのにあまり情報が入ってこない。それならどんなところなのか行って見てみようかなと。
桐山
私も、国際法律事務所としてはB&Mが最大手なので、B&Mを見ておくのは有意義かなと思いました。

それでは、B&Mのサマージョブの実際の仕事内容や印象をお聞かせ下さい。

鈴木
私はPFIに興味があるのでやってみたいと希望を出したら、案件のレビューをさせてもらえました。リサーチだけでなく、PFIの生きた案件に携わることができたので、それがとても印象に残っています。それがきっかけで夏休み後にはロースクールでPFIのゼミに入ったのですが、より実務的な視点も持ちながら取り組むことができました。
桐山
通常、パートナーとアソシエイトの弁護士がそれぞれ1名ずつ担当で付くのですが、私の場合はそれぞれバンキング&ファイナンスとコーポレートの弁護士だったので、両方の分野における課題を頂きました。会議にも同席させて頂いて、その案件に関する書類の作成などをアソシエイトの方と一緒にさせて頂きました。あとはリサーチが多かったです。
近藤
私が強く印象に残っているのは会議や海外オフィスとの電話会議への同席です。朝7時からの電話会議に同席させていただいたのですが、時差のある国と頻繁に会議をしていることを知り、これが国際法律事務所の日常なのだなと実感する日々でした。
小林
僕は英語を使って仕事をしてみたいということと、契約書を見てみたいという希望を伝えていたのですが、契約書をクライアントである金融機関側の目線で検討したことと、外資系企業の英文の議事録作成をさせていただきました。
司会
契約書を見た時は、その案件について直接弁護士と議論するなどして仕事をしたのでしょうか?
小林
はい。必要な情報は与えてもらい、自分なりに考えた検討結果に対してフィードバックを頂くという流れでした。仕事を進めていく中でわからないことがあれば適宜相談するといったところも含めて、実際に入所してアソシエイトになってからの今の仕事の流れととてもよく似ています。

サマージョブを経て事務所のイメージは明確になりましたか?事務所の雰囲気を感じ取ることはできましたか?

桐山
もともと具体的なイメージがない状態で参加していたので、行ってみて初めて弁護士の雰囲気や物事の進め方が明らかになった感じです。プログラム期間中は実際のアソシエイト同様にチームに入り、生の案件に携わるので、もしこの事務所に入所したらこういう風に仕事をするんだなという部分が良く分かり、雰囲気も含めて自分には合うのではないか、と感じました。
鈴木
期間中はアソシエイトと同じ生活リズムで毎日が進んでいくという印象です。アソシエイトと同じ時間に出所して、一緒にお昼を食べて。自分が入所したら1年目、2年目はこういう感じなんだなというイメージが沸きました。今はサマージョブ生を迎える立場になりましたが、自分の時と同じようにありのままを見てもらおうという気持ちでやっています。お客様扱いせず、我々アソシエイトの日常にサマージョブ生を巻き込んでいくような感じで実感してもらいます。

プログラム期間中はどのような人と多く関わりましたか?

桐山
私の場合は2つの異なるグループの弁護士が担当だったので、比較的多くの方と関われたと思います。案件以外の場面でもランチやドリンクに連れていって頂いたので、数多くの弁護士とも話すことができました。
近藤
私の時はちょうどサマージョブの最終日がB&Mのビア・パーティーと重なっていたので、そこでたくさんの方と話す機会がありました。所内の皆さんが仕事から離れた時の雰囲気も知ることができて、とても新鮮でした。

最後に、これからサマージョブに応募される方へのメッセージをお願いします。

桐山
ロースクールで得られる情報は限られているので、実際に自分の目で見て聞いて感じることがいかに大切か、参加するとわかると思います。自分と事務所がマッチしているかどうかを知る上でも非常に有意義な体験です。機会があればぜひ参加してみてください。
近藤
国際法律事務所に行ってみようと思う人が意外と少ないように思います。仕事内容は国内大手と似ている部分もありますが、やはり違うことも多々あって、グローバル・ファームでしかできないことがあります。将来的に入所するしないは別として、一つの社会経験として少し毛色の違う事務所に行ってみるのもとても面白いと思います。
小林
地方のロースクールでは企業法務に興味のある人が少ないようなので、サマージョブに応募すること自体に気後れしてしまうというケースがあると思います。特に国際法律事務所は英語力の部分で消極的になってしまったり。ただ、そこでストッパーをかけて自分の興味の対象から外してしまうのは非常にもったいないと思います。興味のある方はぜひ積極的に飛び込んできて下さい。
鈴木
アソシエイトという立場で毎年サマージョブ生を迎えることを楽しみにしています。一緒に仕事をする中で、自分が考え付かなかったような目線を持っていたり、逆に気づかされる部分があったりと、自分にとっても新鮮な体験です。できる限り良い経験をして頂きたいという気持ちで、我々としてもこのプログラムに力を入れて取り組んでいます。皆さんからのたくさんのご応募をお待ちしています。