【東京発 2017年7月21日】ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)(所在地:東京都港区、代表パートナー:ジェレミー・ピッツ)は、丸紅株式会社(以下、「丸紅」)がトルコのアパレル企業Saide Tekstil Sanayi ve Ticaret Anonim Şirketi(以下、「Saide」)の株式45.5%を取得する案件において、丸紅に法的アドバイスを提供しました。本件は、丸紅のアパレル部門における過去最大の出資案件となります。Saideはロンドンに企画開発拠点を有し、最新のグローバルトレンドを反映した商品を短いリードタイムで供給することで欧州市場における売上を急速に伸ばしています。

Saideへの出資を通じて、丸紅は、両社の企画開発部門、生産基盤、販路を統合・最適化することでシナジー効果を創出、アジアの既存顧客に向けた商品供給のリードタイムを短縮し、人口増加と経済発展に伴い成長が期待されるライフスタイル市場における全世界売上の拡大を目指しています。

ベーカーマッケンジーでは、東京オフィスの中東アフリカグループ代表を務める伊藤(荒井)三奈およびイスタンブールオフィスのM&Aグループのパートナー、ドイグ・トゥルグト(Duygu Turgut)をリードパートナーとし、同じくイスタンブールオフィスのアソシエイト、オルチュン・ソラック(Orcun Solak)と現在同オフィスに出向中のアソシエイト、富本聖仁が本案件に携わりました。

本案件について伊藤(荒井)は、「Saideの株式45.5%取得案件において、丸紅に支援をご提供することができ、大変嬉しく思います。東京とイスタンブール双方の専門家チームが緊密に連携することで、厳しい時間的制約の中、案件を成功裏に導くことができたと思います」と述べています。また、Turgutは、「2001年の経済危機以降、トルコのテキスタイル産業は回復傾向にあります。日本の投資家のトルコ投資への関心の高まりをも示す本取引に携わることができ、非常に嬉しく思います」と述べています。

なお、本件では、買い手側の丸紅のファイナンシャルアドバイザーをデロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社が、売り手側のSaideのリーガルアドバイザーをAkol Law Firm、ファイナンシャルアドバイザーをRaiffeisen Investment AGが、それぞれ務めました。

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