ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)(以下、「ベーカーマッケンジー」)は、2023年5月の発表の通り、「北九州響灘洋上ウインドファーム」(以下、「本プロジェクト」)に対するプロジェクトファイナンスの組成において、風車供給契約(TSA)、サービス契約(SAA)及び風車基礎、陸上設備等のEPCI契約の交渉に法的アドバイスを提供しました。プロジェクトファイナンスは主幹事行である株式会社みずほ銀行、株式会社三菱UFJ銀行及び株式会社日本政策投資銀行により組成され、これら金融機関のほか34の金融機関が、ローン・シンジケーションに参加しています。この案件は2024年のAsian Legal Business (Thomson Reuter) Japan Law Awardsにおいて Project Finance Deal of the Year Hibikinada Offshore Wind 220MWを受賞しています。この度、2026年3月2日より本プロジェクトが運転を開始しました。

本プロジェクトは、べスタス社の9.6MWの大型風車25基・合計220MWの発電能力を有し、現時点で国内洋上風力発電の総出力の約4割を担う、総事業費約1,700億円の国内最大規模の洋上風力発電所です。風車ローター直径174メートル、風車ブレードの最高地点は海水面より約200メートルで約65階建てのビルの高さに匹敵します。2017年に北九州市による公募で選定された「ひびきウインドエナジー株式会社」が実施主体となり、九電みらいエナジー株式会社、電源開発株式会社、北拓株式会社、西部ガス株式会社、株式会社クラフティアの5社が株主として参画しています。

ベーカーマッケンジーでは、プロジェクトファイナンスのフィナンシャルクローズ後も建設期間にわたり、東京事務所の再生可能エネルギーグループ代表である江口直明弁護士とパートナーのピエール・シアソン及び玉川雅文弁護士が本案件を率い、チームメンバーの酒井剛毅磯部まな及び冷水亮太がサポートしました。

江口直明弁護士は、「北九州響灘洋上ウインドファームの運転開始を心より嬉しく思います。日本政府のカーボンニュートラル実現に向けた公約や、国連(国際連合)が掲げるネットゼロ達成へのグローバルコミットメントのもと、日本最大規模の洋上風力が始動したことは再生可能業界への力強いメッセージです。当事務所は、2026年1月に運転開始した長崎県五島市沖浮体式洋上風力発電プロジェクトをはじめ、国内外の洋上風力案件に多数関与しており、今後も豊富な知見を活かして持続可能な社会の実現に貢献してまいります」とコメントしています。