ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)(所在地:東京都港区、以下「ベーカーマッケンジー」)は、株式会社国際協力銀行(JBIC)、ドイツ銀行東京支店(幹事行)、ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店及びゴールドマン・サックス・リアルティ・ジャパン有限会社によるロシア連邦法人Limited Liability Company “Irkutsk Oil Company”(以下「INK」)向け協調融資総額871百万米ドルのバイヤーズ・クレジット(輸出金融)に係る貸付契約の締結についてアドバイスを提供しました。民間金融機関の融資部分には株式会社日本貿易保険(NEXI)による保険が付される予定です。

本融資は、INKを通じて、INKの子会社であるロシア連邦法人Limited Liability Company “Irkutsk Polymer Plant”が、ロシア連邦イルクーツク地域ウスチ=クートにおけるエチレン及びポリエチレン製造プラントの新設にあたり東洋エンジニアリング株式会社等からプラント設備一式等を購入するための資金として利用されます。

本案件は、INKの世界標準の厳格なESGポリシーに沿った随伴石油ガスの有効活用による脱炭素化の促進を支援するものであると同時に、日本企業の輸出支援を通じてロシアの石油化学分野におけるビジネスチャンスを創出し、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するものとして社会的意義の高い取り組みです。

ベーカーマッケンジーでは、東京事務所のパートナーである池田成史及び鈴木康祐、並びにアソシエイトである小林正佳及びミカエル・ティラロンゴの各弁護士が中心となり、モスクワオフィスのAndrey Lebedevのほか、ロンドンオフィス、パリオフィス及びベルリンオフィスのメンバー多数と協働し、本案件をサポートしました。

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