インドネシアは、脱炭素化の流れの中、温室効果ガスを2030年までに31.89%(国際的支援ある場合には43.2%)削減する目標を掲げるとともに、2060年までにカーボンニュートラルを達成するとの表明をしている。他方、インドネシアは、天然資源とりわけ石油・天然ガスをはじめとする化石燃料に対する依存度が高いことから、近年脱炭素化に向けた様々の政策を打ち出し、導入を試みている。石油・ガスの生産・増産しつつCO2排出削減を可とする技術であるCCUSの促進もその一つである。

本年3月3日、インドネシアエネルギー鉱物資源省(MEMR)は、上流石油・ガス事業活動におけるCCS及びCCUS の実施に関する規則(MEMR2/2023)を制定した。