AEC発足後のASEAN法務・税務新戦略 ~ グローバル法律事務所の提言
2015年度末に発足するASEAN経済共同体(AEC)は、ASEANでのビジネスにどのような影響をもたらし、域内でビジネスを行う企業はAECにより何ができるようになり、またどのような対応を迫られることになるのでしょうか。Baker McKenzieでは、数年前からASEAN加盟10か国のうち7か国に設置された各オフィスにおいて、ASEANフォーカスチームを発足させ、この点に関して研究を進め、ASEAN域内域外のクライアントにアドバイスを提供してきました。同じ経済共同体という名前であっても、EUと比較し、AECの取り組み内容は外部からは非常にわかりにくく、これをどのように利用し戦略を組み立てるかを判断することは容易ではありません。このことはASEAN域内の企業にとってすら同様なのです。
Baker McKenzieのASEANフォーカスチームは、今年1月から、順次、シンガポール、インドネシア、ベトナム、フィリピン、クアラルンプール、タイ、オーストラリアで、ASEANビジネスに重点を置くクライアントに向け、AECセミナーを開催してまいりました。今回、ASEANに対する最大の投資国である東京・日本で開催される本セミナーは、このAECイベントシリーズの最後を飾るものになります。本セミナーでは、すでに各国で行われたAECイベントの中でも、日系企業に特に関心が高いと思われるトピックに焦点を当て、Baker McKenzieの現地オフィスにおいて豊富なアドバイス経験を有する専門家を招き、議論を行ってまいります。
AECの取り組みは、関税・非関税障壁の撤廃といった比較的わかりやすいものから、ASEAN域内の連結性の強化、サービス業の自由化、基準認証のハーモナイゼーションや域内格差の是正策に至るまで、非常に広範にわたる施策の集合体です。AECによりできるようになること、検討すべき課題も、各企業の属するインダストリ、重点を置く生産拠点、ターゲットとするマーケット、顧客の種類(B2BかB2Cか)などにより様々です。しかしながら、本セミナーでは、できるだけ皆様の関心の高いポイントに絞り、具体的な情報の提供を試みてまいりたいと思います。
なお、本セミナーの冒頭のレクチャーは日本語で行われますが、これに引き続き予定されている3つのパネルディスカッションでは、各国からのパネリストは英語でお話をさせていただき、これをモデレーターを務めます東京事務所の各パートナーが日本語で適宜まとめながら進行する形で進めさせていただきます。
皆様におかれましては、ASEANビジネスに関して、既に現地化を高度に進めている、これから地域戦略を考えていくなど、様々なステージにあるかと思われます。今後のASEAN戦略に何かしらの一助になれば幸甚です。
当日のアジェンダ
時間 | トピック | スピーカー |
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14:30 | 受付開始 | |
15:00 – 15:10 | 開催のご挨拶 | 近藤 浩 弁護士 |
15:10 – 15:50 | AECの全体像と、これによりもたらされるチャンスおよび必要な取り組み -ASEANで競争のスタートラインに立つために日系企業が検討すべきことは何か |
穂高 弥生子 弁護士 |
15:50 – 16:30 | パネルディスカッションⅠ 陸のASEAN諸国における新たなチャンスと見落としがちな点 -単一市場・単一生産拠点化が先行するメコン地域における新たなビジネス展開とは -ASEANの先進国タイとその周辺諸国の格差をどううまく利用するか |
Ola Nicolai Borge (ヤンゴン) Panya Sittisakonsin (バンコク) モデレーター: |
16:30 – 16:40 | 休憩 | |
16:40 – 17:20 | パネルディスカッションⅡ 海のASEAN諸国における新たなチャンスと見落としがちな点 -ASEAN統一戦略を策定・実行するためにシンガポール統括会社はどうあるべきか -中進国マレーシアはシンガポールに接近するのか、独自路線を見出すのか |
Eugene Lim (シンガポール) Meng Yew Wong (クアラルンプール) モデレーター: |
17:20 – 18:00 | パネルディスカッションⅢ ASEAN統一市場のサプライチェーンをどのように最適化しなおすか -典型的な日系企業のASEANにおける物流・商流にはどのような問題があるのか -移転価格リスクの最小化と税務の最適化~日系企業に欠落している視点 |
Eugene Lim (シンガポール) Meng Yew Wong (クアラルンプール) Panya Sittisakonsin (バンコク) モデレーター: |
18:00 – 19:30 | 懇親会 |
- お申し込み期限は、2015年9月25日(金)となります。
- 座席数に限りがございますので、お申込み多数の場合は抽選とさせていただきます(各社最大2名まで)。
- 定員に達しましたら、予告なくお申込みの受付を終了させていただきます。
オンラインよりご登録ができない場合には、Eメールにて下記の情報をお送りください。
お名前(※)・貴社名・役職・住所・電話番号・Eメールアドレス
(※については、お手数ですが英語表記も併記していただけますと幸いです。)
本セミナーについてのご質問等は、Eメールにてお問い合わせください。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。
セミナー情報
開催日時 | 2015年10月15日(木) |
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時間 | セミナー:15:00 ‐ 18:00(受付開始 14:30) レセプション:18:00 – 19:30 |
会場 | ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業) (東京都港区六本木1-9-10 アークヒルズ仙石山森タワー28F) ご案内(地図) |
費用 | 無料 |
言語 | 日本語 |
お問い合わせ先 | Tel: 03-6271-9900(担当: 山下 明子) Eメール:seminar.tokyo@bakermckenzie.comi |