ベーカーマッケンジーは、2023年度(2022年7月1日から2023年6月30日まで)の年次決算において、全世界のフィー収入が前年度比横ばいの33億米ドルであると発表しました。為替変動を考慮しない場合の対前年度増収率は2.5%アップとなりました。

前年度においては、当ファームロシア事業のスピンオフによる財務的影響、市場全体におけるディ―ル件数の減少、及び不利な為替やインフレ圧力の影響等の負の要因があったにも関わらず、堅固な業績を示しました。

このような背景の中、ベーカーマッケンジーは、グローバル法律事務所の中でも全業務を網羅していることを主軸の強みとしており、市場の不確実性に対しておのずとヘッジが効く体制を確立していることが証明されました。当期純利益も前年度と同程度の水準の12億米ドルとなりました。

ベーカーマッケンジーは、世界におけるエナジートランジション分野が原動力となり、製造業、ヘルスケア、エネルギー・インフラストラクチャーをはじめとした主要産業分野で大きな伸びを見せました。

業務分野では、雇用・報酬が6%、プロジェクトが4%、M&Aが4%、独占禁止法・競争法が19%増と、主要分野で好調な業績を上げ、当ファームのトランザクションチームが数多くの際立った取引・案件を成功裡に導きました。

また、地域別では北米と中南米が為替変動を考慮しない場合でそれぞれ3.8%増と米州全体で大幅な成長を遂げると共に、英国、スペイン、スイス、シンガポール及びタイ等多くの主要市場も好調に推移しました。

ベーカーマッケンジー グローバル・チェアであるMilton Cheng(ミルトン・チェン)は、「ベーカーマッケンジーは、クライアントが直面する非常に複雑な取引や、最も困難な法的問題に対する解決策を見出すために努力を惜しみません。結果、世界のトップ企業は、事業の再構築に伴う体制の見直しといった重要な業務を信頼して私たちに委ねてくださいます。日々複雑化する規制環境で最適解をご提供すべく、今後ともクライアントの一助となるよう一同尽力して参ります」と述べています。

ベーカーマッケンジーは、インクルージョン&ダイバーシティを重視し、全従業員がクライアントのためにベストを尽くせる環境づくりに努め、国連の「持続可能な開発目標」の達成に向けた取組においても前進し続けています。

*本リリースは2023年11月1日、グローバルで発表した英語版の抄訳です。

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