ベーカー&マッケンジー法律事務所(外国法共同事業)は、8月16日付で、公正取引委員会 前事務総長の菅久修一を当事務所独占禁止法・競争法グループのシニア・コンサルタントとして迎えましたのでお知らせいたします。

菅久は、1983年に公正取引委員会事務局に入局して以来、2022年7月までの約40年間独占禁止法を中心とする競争法実務及び競争政策に従事してきました。

公正取引委員会在籍時には、2002年の独占禁止法改正、2017年の流通・取引慣行ガイドラインの改定、2019年独占禁止法改正(判別手続に関する規則等制定を含む)等の重要な制度改正を担当しました。また、消費者庁在籍時には、2013年の食品表示法及び消費税転嫁対策特別措置法の制定、2014年の2度の景品表示法改正等の同庁の主要な立法対応に関与しました。執行面でも、大規模なカルテル事件や大企業同士の企業結合事案等、社会経済的に影響の大きい事案を数多く担当しました。

加えて、公正取引員会の取引部長、経済取引局長、さらに事務総長を歴任し、その在任中、独占禁止法の執行強化に尽力すると共に、アドボカシー活動の強化にも精力的に取り組みました。

ベーカーマッケンジー東京事務所は、Asian Legal Business Japan Law Award のAntitrust and Competition Law Firm of the Yearを2020年および2021年の2年連続で受賞し、またChambers、Legal 500、Global Competition Review (GCR)等主要なLegal Directoriesにおいて高い評価を得るなど、強固な独占禁止法・競争法グループを擁しています。今回の菅久の入所は、競争当局の確固たる視点を踏まえた実務的かつより的確な法的アドバイスの提供を可能にします。

ベーカーマッケンジー東京事務所の共同代表パートナーである高田昭英は、「世界的に競争法の執行強化・法制度の改正が急速に進んでいます。世界を舞台にビジネス展開する日本企業は、最新情報を包括的かつ横断的に常に把握していくことが非常に重要となります。日本における当分野の第一人者である菅久の入所は、比類ないグローバルネットワークを有するベーカーマッケンジーの独占禁止法・競争法グループとの連携により、唯一無二の強力な後ろ盾となり皆様の事業展開を更に進展させる原動力になると確信しています」と述べています。

ベーカーマッケンジー グローバル独占禁止法グループのチェアであるMark Hamerは、「独占禁止法に関する豊富な知識と、競争当局での規制の長年の経験を持つ菅久を迎え入れることは、東京事務所の有能な業務グループとクライアントへの世界最高水準のサービスがさらに強化されることを意味します。多国籍企業は、これまで以上に、世界の独禁法リスクに関する実践的な洞察と指針を必要としており、彼の専門知識は、当ファームのグローバルの強力な専門家集団をさらに深化させます」と述べました。

ベーカーマッケンジーの反トラスト法・競争法部門は、世界43か国、60のオフィスに300人以上の弁護士を擁する世界最大のグループです。当ファームは、Chambers Global Band 2の独占禁止法部門で、Global Competition Reviewの2022 Global Eliteリストでも5位にランクインしています。

Shuichi Sugahisa

1983年 東京大学経済学部卒業
1983年 公正取引委員会事務局入局
1991年 在ベルリン日本国総領事館領事
2009年 審査局管理企画課長
2010年 官房総務課長
2013年2月 消費者庁審議官
2016年6月 公正取引委員会事務総局取引部長
2017年7月 経済取引局長
2020年1月 事務総長
2022年7月 退官

主な著書
2020年 『独占禁止法〔第4版〕』(編著)
2021年 『はじめて学ぶ独占禁止法〔第3版〕』(編著)
2021年 『独禁法の授業をはじめます』(著)