(本リリースは2021年9月30日、グローバルで発表した英語版の抄訳です)

  • 2021年度(6月30日まで)のフィー収入は7.8%増
  • 純利益は前年度比36.7%増
  • 内部成長や外部採用における人材への継続投資
  • SparkBeyondとのAIコラボレーションによる法務サービス再構築へ着手

【ロンドン/シカゴ発 2021年9月30日】ベーカーマッケンジーは、2021年度(2020年7月1日から2021年6月30日まで)の年次決算において、全世界のフィー収入が初めて30億米ドルを越え、31億米ドルであると発表しました。対前年度増収率は7.8%で、コスト管理を徹底した結果、前年度比36.7%の増益となりました。

アジア太平洋地域が5.8%、欧州・中東・アフリカ地域が更に高い12.7%、北米地域が5.5%と大半の地域で成長を記録しました。ラテンアメリカ地域は一部の地域で現地通貨の急激な切り下げなどの影響により5.6%減でしたが、為替変動の影響を除いた実質ベースではプラスとなりました。

欧州・中東・アフリカ地域では、英国、中東、ポーランド、オーストリアおよびスウェーデンが堅調に推移しました。アジア太平洋地域では、金融センターである香港と日本が最も好調でした。北米では、西海岸での好調な業績が成長の一因となりました。

2021年度のパートナー1人当たりの収益(PPP)は、幅広い市場での増収を反映し、2020年度比41.5%増となっています。パンデミック前の2019年度比の2021年度のPPPは25.1%増となります。

産業分野別に見ると、ベーカーマッケンジーは、ヘルスケア・ライフサイエンスおよびテクノロジー分野の顧客基盤とサービスを引き続き強化しています。また、業務分野では、依然として取引分野の強さを維持しており、M&Aの成長率は8%増、特にプライベート・エクイティの成長率は30%増となっています。また、雇用・報酬および紛争解決も、前年度比15%増と好調でした。

ベーカーマッケンジー グローバル・チェアであるMilton Cheng(ミルトン・チェン)は、次の通り述べています。「このような厳しい環境下、記録的な収益を達成できたことは、お客様からの絶大な信頼と、世界中の全所員の努力と適応力の証しです。好結果の理由として、当ファームでは包括的な『クライアント&マーケット戦略』を採用しており、今期成功を収めたテクノロジー・メディア・テレコム産業分野やプライベート・エクイティ業務などへ、今後も視野に入れた積極投資を行ったことが挙げられます。今回の業績を誇りに思う一方、私たちにはまだできることがあると考えます。 当ファームとお客様のために、いかにして持続可能で包括的な成長を実現するかに注力し、邁進し続ける必要があります。当ファームのクライアント&マーケット戦略は、この目標を成し遂げるために設定しています。」

「私たちは、過去18か月間に直面した多くの課題や問題を対処する中で学んだことに自信を持ち2022年度を迎えました。優秀な内部の人材育成と外部採用により成長を続け、M&A、プライベート・エクイティ、その他の複雑なクロスボーダー取引、複数の法的領域における調査、デジタル・トランスフォーメーションなどの分野における主要な強みを構築しています。」

「世界中のあらゆる分野のビジネスがデジタル時代を受け入れ、適応していく中で、当ファームもテクノロジーへ投資し、先進的な機械学習を法律分野に導入することで最前線に立ち続けて参ります。SparkBeyondとのパートナーシップにより、人工知能を使って、インターネットから収集した膨大なデータを分析し、近い将来クライアントがどのようなリーガルサービスを必要とするか予測することを可能にします。これは、ベーカーマッケンジーが成長するためのマインドセットとして、新たな考え方として定着するでしょう。」

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