ベーカーマッケンジーおよびSilk Road Associatesの共同調査により、「サプライチェーンを再考する: アジア太平洋地域における回復と再生」と題した新たな報告書(全33ページ、英語)を発行いたしました。
COVID-19によるパンデミックを起因としたグローバルサプライチェーンの混乱は、世界経済を大幅に減速させています。この混乱は、アジア太平洋地域にサプライチェーンを置くグローバル企業にとって、既存のサプライチェーンのデジタル化や多様化という問題を増幅させました。さらに、貿易戦争やESGへの考慮など山積する課題が、サプライチェーンの構図自体を塗り替えています。

経済の再開や需要の増加が進むにつれ、グローバルサプライチェーンの回復が注目されています。企業がサプライチェーンをアジア太平洋地域へ置くか否かに関わらず、低コストのサプライヤーを確保し、移転・再編を視野に入れ、短・中期的に財務の健全性を維持することが急務となっています。

本報告書では、350の製品カテゴリーと150か国にわたる輸出市場シェアの調査に基づき、グローバルサプライチェーンの主要な課題、機会、製造ラインの移転、政府の介入スキームの影響など、産業別の固有な動きやビジネス戦略と、各業界リーダーから得た洞察を取り上げます。

グローバルサプライチェーンの5つの主要トレンド:

1. 米中貿易関係がサプライチェーンの変化の主要因となっていること
2. サプライチェーン多角化戦略が加速していること
3. 中国国内大規模市場と中国の新興国市場に対する強みが極めて重要となっていること
4. デジタル化とサステナビリティ(持続可能性)のサプライチェーンへの影響
5. 政府による経済支援策とその戦略的活用が各企業の将来へ影響を与えるであろうこと

PDFをダウンロード