(本リリースは2019年10月29日、グローバルで発表した英語版の抄訳です)

【2019年10月29日 グローバル発】ベーカーマッケンジーは、今後10年間で世界の炭素排出量を大幅に削減する計画を発表しました。本削減目標は、持続可能性戦略の一環であり、国連の持続可能な開発目標を支持するものとなります。

ベーカーマッケンジーでは、以下のことを遂行します:

  • 2030年までにグローバルにおけるエネルギー消費量*を92%削減(2019年を基準とする)
  • 2021年までに飛行機利用による出張を起因とする排出量削減のための戦略と目標を策定
  • 2020年からカーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(Carbon Disclosure Project)にて排出量を報告

グローバル・エグゼクティブ・コミッティメンバー兼アジア太平洋地域会長であり、グローバル環境コミッティメンバーも務めるアイアイ・ウォン(Ai Ai Wong)は、「気候変動は人類が直面する最重要課題の一つです。温暖化に立ち向かうには、ベーカーマッケンジーをはじめ全世界で遅延なく、温室効果ガス排出の削減に向けた行動をとらなければなりません。グローバルにおける事業活動全体での環境パフォーマンス向上と、その取組みを明確にするための目標を設定しています」と述べました。

ベーカーマッケンジーのサステナビリティ・グローバル・ディレクターであるクリスティー・コンスタンティン(Christie Constantine)は、「これらの目標は、持続可能性を戦略と事業に組み込むための継続的な取組みの一環です。気候変動は、私たち、お客様、そして地域社会にとっての優先事項であり、懸念事項でもあります。私たちの多様なステークホルダーの方々は、私たちが解決策の一旦を担っていくことを望んでいます」と付け加えました。2013年からベーカーマッケンジーに在籍しているコンスタンティンは、当ファームの持続可能性へのコミットメントを反映して、年初に新設されたサステナビリティのグローバル・ディレクターに就任しました。

昨年、ベーカーマッケンジーでは、1,400以上のステークホルダーからの聞き取りによって、当ファームにとって最も重要な環境、経済、社会およびガバナンスに関する課題を明らかにし、新たなグローバル・サステナビリティ戦略を策定しました。さらに、今後10年間で焦点を当てていく本戦略は、国連の持続可能な開発目標の複数項目に関連し、優先順位を置いています。それは、「目標7: エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、「目標12: つくる責任 つかう責任」、「目標13: 気候変動に具体的な対策を」が含まれます。
ベーカーマッケンジーでは、各オフィスのエネルギー効率の改善(長期的には緑の建築「グリーンビルディング」への移行を含む)や再生可能エネルギークレジットの調達を通じて、エネルギー消費量を削減する予定です。

最大の排出源となる飛行機を利用した出張については、必須ではないものを減らし、すでに強化されているテレビ会議機器への更なる投資を行い、バーチャルでの参加を実現するために重要な会議やイベントを見直します。現在、年次および地域パートナー会議に関連したすべての飛行機利用の出張を相殺すべく、炭素削減に加えて、貧困の削減、健康の改善、女性のエンパワーメント、雇用創出など地域社会に有益となるよう努めています。

この新しい目標は、近年、事業をより環境に調和した持続可能なものにするための継続的な努力の上に立てられています。2017年、ベーカーマッケンジーは、世界中のオフィスが事業の「緑化(グリーン)」を行えるよう支援するプログラム「B-Green」を立ち上げました。本プログラムは、各オフィスの指針となるロードマップが示されており、環境パフォーマンスを測定・評価し、段階的に改善を図るためのツールやガイダンスも提供されています。
また、ベーカーマッケンジーでは戦略的パートナーシップ(例えば、持続可能な開発のための世界経済人会議とカーボンプライシング・リーダーシップ連合の両方に参加した最初の法律事務所)、プロボノ、コミュニティ・サービス・イニシアチブ、受賞歴のある気候・環境・エネルギーグループの活動を通じて、環境の持続可能性へ貢献すべく努めています。

*ベーカーマッケンジーの「スコープ1とスコープ2」排出量を指す。排出量温室効果ガス(GHG)プロトコル(国際的に認められた算定と報告の基準に則り、ベーカーが独自に排出量を追跡・算定)では、所謂スコープとして排出量を分類している。スコープ1は、所有または管理された排出源からの直接的な排出量、スコープ2は購入エネルギーの発生からの間接的な排出量である。

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