Corporate & Tax Global Update Vol. 122(2026年9月号)
日本における取引相場のない株式の評価に関する見直し、マレーシアにおける競争法の重要改正と実務上の影響等の最新情報をお届けします。
主要記事
日本
- 日本:取引相場のない株式の評価に関する見直し 2026年9月16日に6回目の取引相場のない株式の評価に関する有識者会議が行われ、国税庁ホームページに会議内で使用された資料が掲載された。当該資料には、残余利益方式による評価や純資産価額方式によって評価する特定の評価会社が含まれ、議論された。
アジア
- マレーシア:競争法の重要改正と実務上の影響 2026年7月27日、2026年競争法改正法案及び2026年競争委員会法改正法案が国会で承認された。2010年競争法の施行以来、最も重要な改正となり、適用範囲の拡大、競争委員会の権限拡大など、マレーシアはより積極的な競争法の執行を目指していることが明らかである。なお、今回の改正には、一般的な企業結合規制の導入は含まれていない。
- シンガポール:ファンド及びファミリ―オフィスに係る税制優遇措置に関する通達 2026年7月31日、シンガポール金融管理局は、シンガポール所得税法第13D条、第13O条、第13OA条及び第13U条に基づくファンド向け税制優遇措置に関する通達を公表した。本通達には、非シングル・ファミリーオフィス・ファンド及びシングル・ファミリーオフィス・ファンドに関する税制優遇措置の要件の見直しや、税制優遇措置の対象となるファンド全般に適用される改正が含まれている。
- ベトナム:首相決定第1413号 ― 銀行主導型ファイナンスから資本市場へ ベトナム首相は2026年7月27日、2045年までの金融市場改革のロードマップを定めた首相決定を発出した。同決定は、資本市場、銀行、デジタル資産及び金融インフラにわたって段階的に実施される広範な改革のロードマップを示すものである。資本市場の深化、長期投資の誘致、市場インフラの近代化及び利用可能な金融手段の拡大を主要な優先事項としており、近年のベトナムにおける最も重要な金融セクター改革イニシアチブに位置づけられる。
米州
- メキシコ:マネーローンダリング防止の改正一般規則が公布 メキシコ大蔵公債省は2026年8月7日、違法資金を原資とする取引の防止及び識別に関する連邦法の一般規則の改正を公布した。本規則の改正は、2025年のマネーローンダリング防止法改正により導入された義務の大部分を整備し、脆弱な活動を行う事業者に対してより強固なコンプライアンス態勢を確立することを求めるものである。本規則の最も重要な変更点の一つとして、実質的支配者の識別に関する複数の事項が規制されている。
アフリカ
- 南アフリカ:小規模合併届出ガイドラインの改正案公表 南アフリカ競争委員会は、2026年8月14日、小規模合併届出ガイドラインの改正案を公表した。今回の改正は、2026年5月に実施された南アフリカの合併審査閾値の引上げを受けたものであり、主としてガイドライン中の金額基準を更新するものである。新たな届出区分の導入や既存の枠組みの実質的な変更は含まれない。
