概要

ベーカーマッケンジーは、プロジェクトごとに、東京と欧州の各事務所に所属する日本法とヨーロッパ法の弁護士からなる専属チームを結成することにより、日本と欧州のクロスボーダーの投資案件において、世界規模のリーガルサポートを提供しています。サポートは、ビジネス法務や税制のあらゆる面におよび、依頼者の特別なニーズにお応えしています。欧州および中東に33事務所を構え、約1400名の弁護士を擁するベーカーマッケンジーのヨーロッパ・プラクティスは、当事務所内でも最大規模のグループであると同時に、欧州の大手法律事務所と比較してもトップクラスの陣容となっています。

ヨーロッパグループは、東京、フランクフルト、パリ、アムステルダムをはじめとする欧州の各都市において、クロスボーダー・ビジネスを専門とする弁護士から構成されています。グループに所属する弁護士は、様々な業界で事業を展開するヨーロッパおよび日本の多国籍企業に対し、投資や事業運営のサポートを行ってきました。グループの弁護士の多くは、長年にわたり、日本と欧州のそれぞれを拠点として実務経験を積み重ねています。

取扱業務

リーガル・プロジェクトマネージメント

ヨーロッパグループは、日本およびヨーロッパにおいて、専門分野別のプラクティス・グループのメンバーからなる統合チームを結成し、連携をはかっています。このような取り組みによって、各法律案件に対する管理上の透明性が高まり、あたかも依頼者本国の法制度に基づいて案件が実行されているかのようなスムーズな体制が築かれています。

クロスボーダー取引のストラクチャリング

投資パートナーや投資先の選定、交渉のマネージメントや取引の実施といった全てのプロセスにおける評価および最適な選択について助言します。関連する法律、税制、技術、文化面での「接点(インターフェース)」を見いだすことにより、日本やヨーロッパの競争の激しい市場において、依頼者がノウハウや地位を最大限に活用することが可能となるのです。

交渉

重要な課題について譲歩することなく、取引における信頼構築の要となる交渉を実現へと導きます。各地域の言語に精通していることや、交渉の状況と方向性の正しい舵取りを行なうことが日本およびヨーロッパでの成功への鍵といえるでしょう。

クライアント基準の実現

クライアント基準の本質を維持しながら、現地の基準や習慣に適応することにより、投資取引におけるクライアント基準を実現するための助言を行っています。このようなベスト・プラクティス認識は、買収および提携における重要な付加価値といえます。

クロージング後のフォロー

当グループの取引管理およびドキュメンテーションは、案件クロージング後の実施段階で、効率的なサポートを依頼者に提供します。(対象会社・事業、ならびに買主や売主の)バランスシート効果のシミュレーションを通じて、 M&A契約書の裏付けを示します。対象会社・事業および取引自体を十分に捉えたデュー・ディリジェンス報告書も作成します。またフォローアップが必要な事項を一目で把握できるように、明確で簡潔な To-Doリストを作成します。

文書整理でリーガルコスト削減

法律文書を整理し、標準化を図ることでリーガルコストの削減に取り組みます。さらに、交渉をスムーズに進行することで、費用の抑制が可能となり、法的に認められている追加的コストを相手方に請求することが可能となります。また社内弁護士を対象とする研修を実施し、電話によるサポートを行うなど、依頼者の皆様に有効的にご利用いただけるサービスも提供します。